毎日稼働をされ、毎日見ているベルトでも点検作業というのはしておいた方が良い項目になります。
〇ベルトの状態 剥離、破け、打痕、ホツレなど
〇走行 蛇行、片寄りなど
〇プーリー ベルトとプーリーの間に異物が入ってないか
確認する点はいくつもありますが、粉状のモノを搬送される場合にプーリーとベルトの間に粉が入り込んで塊となり、粉の塊がクラウンとなって蛇行をしてしまう事があります。
また、粉ばかりが当て嵌まる訳でも無く、粘着テープがプーリーに巻き付いてしまい片寄りしてしまう事もあります。
『クラウン』とは、プーリーの形状の事を言います。
コンベヤのプーリーは真っすぐな棒ではなく、ベルトの蛇行を防止するために、プーリーの中央部分と両端で太さを変えてあるものがあります。この場合中心部が一番高くなりますが、異物などでプーリーの中心から外れた場所が少し高くなっていると、高い部分が中心になるようにベルトがズレていきます。
中心をズレたベルトは、コンベヤに接触してホツレの元となりますので、防いでおきたい現象です。
コンベヤの清掃をする場合には、プーリー部分も清掃する事をお勧めいたします。
また、ベルト表面に付着した汚れを落としたい場合、スクレーパーという付着したモノをそぎ落とす道具をご活用いただく事も推奨となります。
画像:(新製品)ハバジット製 TPUスクレーパー
ポリウレタン製 柔軟性のある素材を採用し、凹凸のあるベルト表面に適応できます
ベルト表面の摩耗や損傷のリスクを抑え、ベルトの長寿命化に貢献します
コンベヤベルトのベストコンディションを引き出すためのツールの一つになるかもしれません。