ベルト接着部の強度試験

日々私共が扱っているコンベヤ用のベルトですが、輪(エンドレス)の状態にしてやっと皆さまがご使用できる状態になります。

それは当然の事ではありますが、つなぎ目は後から接続した部分になりますので、<輪のつなぎ目の強度>についてお客様からお問合せをいただいた事がございます。

ベルトの接続には方法が何パターンかございます。

○接着する時の方法-つなぎ目の状態、温度と圧力をかけるか など

○温度と圧力を掛ける場合-何℃、圧力の強さ 上がる温度のスピード           など

他にも細かいところはありますが、これらはベルトの原反を製造しているメーカー様から出ているベースがございます。

ただ、やはりベースとなりますので、手持ちの機材がどういう物か、環境はどういった場所なのか等を加味した上で、私たちがベルト加工を繰り返すと、条件を変更する事でベルトのベストな状態を出す事ができると判断する場合がございます。

それが今回掲載の写真にもなっていますが、フィンガー状(Z形状)に条件を変えて接着したベルトを、両端から引っ張った強度テストを行った写真になります。

左側はベルトの真ん中から切れているのに対して、右側はフィンガー状に抜けたという結果となっています。

(この結果は数回行い、すべて同じ結果となっています)

  とはいえ、どちらもかなりの力で引っ張り続けていますので、通常のコンベヤにご使用されるのに問題が無いレベルとなっています。

経験値とはこういった結果などを知る事により身に付くモノだと思いますので、これからも自信と信頼を重ねていきたいと考えております。